暑い夏だった海と、寒い金属の街

最近どこを歩いていても下水の臭いがする。 きっと僕の口臭なのだと思い、何度もイソジンで嗽をする。 喉を切り取って洗えればいいのに。 刃物を探してもない。ツナ缶の蓋を空けて切る。 すっきりとした空気。これを吸うのは何年ぶりだろう。 そのまま眠ってしまえればいいのに。 僕がどこにも行かないとして、横には白血病の少女が寝てるとして、あとは一緒に焼いてもらった灰をあの海に撒いてもらえればそれで幸せなんじゃないのかな。

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